はじめに
新築住宅は「人生で最も大きな買い物」です。だからこそ、契約前には細部までこだわり、営業さんと何度も打ち合わせを重ねます。
でも、実際に住んでみると、「あ、この設計は失敗だったな」と気づくことが出てくるのです。
我が家もセキスイハイムで5年住んでみて、いくつかの「失敗」に気づきました。決して大きな問題ではありませんが、「次に家を建てる時は気をつけよう」という教訓になるものばかりです。
今回は、その失敗と、そこから学んだ教訓をお話しします。
失敗① 全館空調の吸排気口が下にある
当初の設計意図
全館空調を導入する際、1階の床面に吸排気口を設置する設計にしました。
営業さんからの説明では「床面下に吸排気管を通す方が、配管のレイアウトがシンプルになり、工事がしやすい」というものでした。当時は、その説明に納得してしまいました。
実際に住んでみて
ところが、実際に住んでみると、この吸排気口の位置が思った以上にストレスになりました。
ゴミやほこりが吸い込まれる。床面の吸気口なので、ごみが入り込みやすい。定期的に掃除が必要で、それが地味に面倒です。
上に物を置きたくなる。設計時には「吸排気口の上には家具を置かない」という前提で、家具の配置を決めていました。でも、生活していると「あ、ここに棚を置きたい」「ここにラックを置けば便利だ」という場面が出てくるのです。
その度に「吸排気口があるから置けない」というジレンマに直面します。
教訓
全館空調を検討する際は、吸排気口の位置を慎重に検討することが重要です。
可能なら、壁面や天井に吸排気口を設置する方が、生活の自由度が高くなります。床面は生活スペースだからこそ、配管以外の機能を優先させるべきでした。
失敗② 洗面台のボールが大きめ
想定と現実のズレ
洗面台を選ぶ時、営業さんから「大きめのボールがおすすめ。洗顔時の水はね対策になります」というアドバイスを受けました。
子どもが3人いることを考えて「大きければ大きいほど使いやすい」という判断で、大きめのボールを選んでしまいました。
子どもたちの使いづらさ
でも、幼稚園の子どもたちには、この大きさが仇になりました。
子どもが踏み台に乗っても、蛇口に手が届くのがやっと。そして、最も問題だったのが、蛇口の開け閉めができないことです。
毎回、親が「蛇口を開けて、子どもが手を洗わせて、蛇口を閉じる」という流れを繰り返す必要がありました。
幼稚園の間、この状態が続きました。子どもたちが「自分で手を洗う」という習慣を身につけるのが遅れてしまったのです。
教訓
洗面台のボールの大きさは、子どもたちの使いやすさを優先させるべきでした。
大人にとって使いやすい設計と、子どもたちにとって使いやすい設計は異なります。特に、水場は「自立心の育成」に関わる重要なスペースです。
子どもたちが自分で蛇口を操作できる高さのボール選びが、正解だったと思います。
失敗③ キッチンの作業台の幅
当初の想定
キッチンの作業台の幅を決める時、「リビングへの通路を確保したい」という配慮から、標準的な幅のものにしました。
営業さんからも「このサイズなら、通路も広々しますし、お子さんたちが走り回るのにも支障がありません」というアドバイスをもらいました。
5年経ってわかったこと
ただ、5年住んでみると「もう少し幅が広い作業台でも良かったのでは」と思うようになりました。
理由は、子どもたちが成長し、調理の手伝いをするようになったからです。親子で並んで作業する時、もう少し広い作業台があれば、より快適に調理できるはずです。
また、料理の内容によっては、複数の道具を同時に置く必要があり、そんな時に「あ、もう少し広ければ」と思うことが増えました。
教訓
キッチンの作業台の幅を決める時は、通路の圧迫よりも、調理の快適性を優先させるべきでした。
通路が多少狭くなっても、キッチン機能を充実させた方が、日々の生活の質が向上するのです。
失敗④ 間取りと水回りの位置
リビングを横断する砂の問題
少年野球をしている長男が、帰宅した足で家の中に入ります。そして、土や砂がついたままリビングを横断して、水場に向かいます。
結果として、リビングから水場までの通路が、常に砂っぽい状態になってしまいました。
掃除の頻度も増え、ラグなども砂で傷みやすくなっています。
玄関直結の水場の重要性
後悔しているのは、玄関からそのまま風呂場に行ける動線を設計しなかったということです。
実家の隣に家を建てたため、玄関の位置についての検討が十分ではありませんでした。もし、玄関から直接浴室に行ける間取りだったら、砂の問題を大幅に軽減できたはずです。
教訓
間取りを決める時は、家族の生活パターン(特に子どものスポーツ活動)を想定した動線設計が重要です。
「理想的な動線」だけでなく、「汚い状態での移動」も考慮した設計が、実生活では大切なのです。
失敗⑤ タカラスタンダードのマグネットボード活用の見落とし
キッチンボードの優れた機能
セキスイハイムは、標準でキッチンを採用しています。今回、キッチン部分にタカラスタンダードを選びました。
タカラスタンダードの大きな特徴が、キッチンパネルがマグネット仕様ということです。調理中に必要な道具や、家族の予定表などを磁石で貼り付けられるのです。
これは本当に便利で、毎日活躍しています。
マグネットボード活用の可能性を見落とした
でも、契約後に営業さんから聞いて気づいたのが、タカラスタンダードのマグネットボードはキッチンだけでなく、他の部分にも設置できるということです。
つまり、リビングの壁、トイレの壁、子どもたちの勉強スペースの壁など、どこにでもマグネット機能を付けられるわけです。
勉強スペースでの活用を見落とした
特に後悔しているのが、子どもたちの勉強スペースです。
階段の後ろの勉強スペース(住友林業の営業さんの家を参考にした設計)の前の壁に、マグネットボードを設置していれば、子どもたちが学習支援ツールや、学習計画表などを貼り付けられたはずです。
時間割、学習チェックリスト、励ましのメッセージなど、勉強をサポートする環境を整えられたのです。
教訓
新しい建材や機能を採用する時は、その機能の可能性を最大限引き出す工夫を、営業さんと早めに相談することが重要です。
「キッチンに採用したから、他の場所でも活用できるのか」という視点を持つことで、家全体の機能性が大きく向上するのです。
失敗から学んだ次への教訓
5年住んでわかったのは、新築設計時には「見えない課題」がたくさんあるということです。
設計段階で気をつけるべきこと
- 機械的な配置よりも生活を優先させる
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吸排気口の位置は配管の都合ではなく、生活の自由度を優先
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子どもたちの成長段階を想定する
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洗面台は幼稚園期だけでなく、小学校以降も使うことを考える
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子どもたちの実際の活動を想定する
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スポーツで汚れて帰宅する、調理を手伝う、勉強に集中するなど
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新しい機能の可能性を引き出す
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マグネットボードのように、一つの場所で採用した機能を、他の場所でも活用できないか検討する
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営業さんとの「深い」打ち合わせ
- 営業さんの実体験や、他の事例を聞き出す
最後に
「失敗」という言葉は少し大袈裟かもしれません。これらは、実生活での「小さな不便」であり、決して「住めない家」ではありません。
でも、次に家を建てるなら、こういった小さな失敗を繰り返さないことが、より良い住環境につながるのだと思います。
セキスイハイムでの家づくりを検討されている方は、ぜひ、このような「小さな失敗の可能性」も営業さんと一緒に検討してみてください。
完璧な家は存在しないかもしれませんが、自分たちの生活をより深く想定することで、後悔の少ない家づくりができるはずです。
※本記事は個人の実体験に基づいています。セキスイハイムの仕様は変更される可能性があります。
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